書家 横山蒼鳳先生の指導の下、鄭文公碑(北魏書家・鄭道昭)を臨書。
材は、弥彦神社の御神木を分けていただいたもの。
操体法創始者 橋本敬三医師の直弟子、三浦寛先生命名。からだに余計な力が抜けることによって諸症状が改善するだけでなく、価値観までも変わるという意味が込められています。
お客様の声より抜粋
※以下、お客様の声と重複しています。単一症状だけではなく、複合的に改善していくのが、当サロンの特徴です。
エステで13年間月3回ペースで通っても、得られない効果があった。(40代 女性)
最初は、喉の痛みの相談に行ったのに、長年の別の悩みが改善した。(50代 男性)
コリによる痛みが取れて、体が脱力していくのに伴い、腰痛だけではなく諸々が改善していった。(70代 男性)
呼吸法により、身体が温かくなることを実感し、自己免疫力が高められたと思います。(50代 女性)
「力を抜く」ことの大切さと難しさを体感していく中で、薬がだんだん縁遠くなった。(60代 男性)
身体だけではなく、気持ちの面でも変わった。(70代 介護女性)
痛くなる原因まで詳しく説明してくれるので、安心してかかれる。(70代 女性)
(参考文献:操体法創始者 橋本敬三医師論想集「生体の歪みを正す」)
慢性病の発症要因として、体の不正使用(日常生活動作に起因する慢性的な筋肉の過緊張)により、骨格が歪み、運動神経・感覚神経・自律神経の失調、循環障害、内臓の内圧変化、骨格そのものの破損などが起こることが挙げられます。これらを、ラディキュロパシー・神経根症状ともいいます。
上記の背景より、橋本敬三医師は、患者自身に無駄な力を抜かせることによって、筋肉の過緊張を解き骨格を正常な状態に復原することを目指しましたが、生前には実現せず、後進に託したという経緯があります。
東洋医学と西洋医学の違いについて
陰陽五行論
各構成要素が過不足なく、バランスが保たれている状態が健全
東洋医学は、局所の問題を全体のバランス調整によって解決しようとします。
西洋医学は、局所の症状を局所の問題として解決しようとします。
(具体例といたしましては、当サロンにおける更年期の取り組み をご参照ください)
東洋医学における鍼灸治療は、視診、問診、脈診、舌診など統合情報に基づいて、証を立てて経穴(ツボ)を選択して、体質の改善、全身状態の向上に伴い諸症状を改善するといった理論体系で、西洋医学のような、腰痛を治す経穴(ツボ)などの概念はありません。
操体法は、骨格の歪みの解消に伴い、諸症状が改善するといった理論体系です。
操体法と鍼灸理論の違い
橋本敬三医師の思想性として、病気(後天的な慢性病)の根本原因は、患者本人自身のからだの使い方に起因し、鍼灸などの他力本願では治らんというものであり、大変耳の痛い話ではありますが、発症機転を考えると一理あると言わざるを得ません。
このような概念は、東洋医学の導引にもあり、操体法においては、舌診・脈診など鍼灸の診断方法にはない、動診という形で反映されています。
上記理論と茶道(表千家)との相関性について
「生体の歪みを正す」に、武芸、茶の湯、お華、坐禅全てにおいて、丹田に重心が安定していないとものにならない、という記載があります。言い換えると、動作時において体幹(体勢)が崩れてしまうと、どんな分野においてもものにはならないという意味です。
この理論と茶道との関連性として、はじめて学ぶ茶の湯(表千家) 堀内宗心 宗匠によると、脊柱が垂直で、座禅と同じ正座をつくるには、無理に下腹部に力を入れずに、自然に全身の力が抜けることによって適当な力が残るとあります。また、茶室を半畳三歩で歩く理由は、動作時においても、この正座時の上半身の形を崩さない目的のためです。
上記によって得られる効果として、良い姿勢であることと、常に動作の軌道が一定であることが挙げられ、美しい所作、お手前の必須条件となります。
これを、橋本敬三医師の医療者としての視点から見ると、
重心(姿勢)が安定している=動作が安定・体幹がブレない=無理・無駄のない動き=骨格は歪まない、
逆に、
重心(姿勢)が不安定=動作が不安定・体幹がブレる=筋肉の過緊張(無理・無駄な動きの常態化)→骨格が歪む、
このような解釈が可能となります。
慢性病の発症経緯と改善プロセス
動作分析の目的
骨格が歪むに至る原因動作の摘出
動作分析の流れ
動作分析
発症に至る原因動作の摘出
施術によるコリ(圧痛・硬結)の解消
骨格の歪みの改善
諸症状の改善
再発防止の動作指導
コリ(圧痛・硬結)の消失に伴う改善例
クリニックで、更年期のホルモンバランスの変調が原因と診断された湿疹(50代 女性)
肩コリ、首コリ、腰痛、生理痛、貧血、全身疲労、生理痛などの複合症状(40代 女性)
総合病院の所見で異常なしと診断された、メニエール病様のめまい・ふらつき(40代 女性)
長年改善しなかった突発性難聴後遺症、腰椎分離症後の症状緩和、慢性肩凝り(70代 男性)
幼少期からの足首・股関節の不適合が原因の肩コリ・頭痛(20代 女性)
整形外科で手術を勧められたバネ指と、総合病院で所見に異常なしと診断された夜間の咳(70代 女性)
その後、原因動作を繰り返さないために、再発防止の動作指導を併用していきます。
動作指導との併用による改善例
股関節手術後の歩行痛(60代 女性)※手術成功後のリハビリの一環として
註:当施術所における症例で、全ての方に当てはまるケースではありません。
当施術所にて対応可能かどうかは、初回カウンセリングの段階でご案内しております。
(医師の同意による訪問鍼灸マッサージ)
パーキンソン病について
パーキンソン病とは、中脳の中にある黒質のドーパミン神経の変性により、手足の震え(振戦)、すくみ足、無動などの運動障害や、うつ病などの精神症状を引き起こす病気です。
生活機能障害度
1度 介助がなくても、日常生活や通院が可能(ホーエン・ヤール重症度分類 I度・II度)
2度 日常生活や通院に介助が必要(ホーエン・ヤール重症度分類 III度・IV度)
3度 全面的な介助が必要(ホーエン・ヤール重症度分類 V度)
当施術所運営者が中医鍼灸センターにインターンをしていた時の先生は、病院での対応が難しいと判断した患者さんを、医師自らが紹介するほどの鍼灸師でしたが、その先生曰く、I度〜II度初期くらいまでなら、鍼灸で症状をコントロールできるというお話で、実際の患者さんもお見えになっていました。
鍼灸で症状をコントロールできる医学的な根拠として考えられることは、頭皮に鍼を打って通電(パルス)を行い、関連の経穴に鍼を打つことによって、脳内の血流が回復されることと、ドーパミン神経が活性化されることが理由であると思われます。
2度以降の患者さんは、訪問リハビリや訪問鍼灸マッサージを利用されている方も多く、当施術所においても、担当医師の同意をいただいた際は、進行防止を目的とした施術を行います。
3度まで進行してしまうと、機能訓練が難しい領域になりますので、2度の段階でいかに進行を防止して、介護負担の軽減を図っていけるかが重要なポイントとなります。
当施術所としての取り組み
生活機能障害度 2度以降の患者さんが、急激に進行してしまう要因として
筋固縮・無動により、時々、動作がストップしてしまう
無理矢理動こうとして、益々筋肉が固まってくる悪循環
薬が増える
この悪循環を断ち切るために
上記の継続により、進行防止に勤めております。
介護者が倒れてしまうと、介護生活そのものが成り立たなくなってしまうため、当施術所では、保険適応の訪問患者様と連続して施術を行うことができることを条件に、安価で介護マッサージを提供しております。
お寄せいただいた感想文
介護マッサージを始めてから、身体だけでなく気持ちの面でも変わり、動きが軽く、短時間で物事がやれる工夫ができる様になったように思います。
以前は、肉体的にも精神的にもいろんな疲れがたまり、街に出た時、カイロプラクティックやマッサージの看板を見ると飛び込み、やってもらったことがたびたびありましたが、一時的に気持ちよく痛みが和らぐ程度でした。
また、介護に対しても義務感が強く、無理に我慢して力を込めて頑張れば頑張るほど結果的に疲れてしまい、イライラしたり、やる気のない日もたびたびありました。
以前かかっていたお店と先生の違いは、肩・腰・首の痛みに対して、原因を丁寧に説明してから施術してくださるので、とても納得でき、次に生かされる様に思います。
精神面な悩みもよく掘り下げて聞いてくださり、参考になる書籍やプリント等の資料も提供してくださいます。
また、先生もお茶をされているそうなので、お茶の話しがはずむこともあり、座り方や歩き方の話も大変参考になります。
最近まで通っていたお茶の教室で生かせたのはもちろんですが、良い姿勢で歩けるようになり、疲れにくくなったことや、正座で長い時間座っている時でも力が抜けて楽に座っていられるなど、お茶だけでなく、日常にも活かせている気がします。
更年期障害と、自律神経症状・不定愁訴について
女性の更年期障害とは、閉経時に際してのホルモンバランスの変調に伴い、様々な症状を呈する状態を指し、40代からの急激な女性ホルモン分泌低下に伴い、早い人だと、40代に入ってすぐ症状などを自覚する例もあります。
病因
婦人科クリニックとしての主な対策
しかし、全身状態の低下がベースにあるので、なかなか思うように結果が出ない場合もあります。
更年期障害から起こる諸症状に対して、西洋医学では各症状疾患別で考え、東洋医学では、全身状態の向上に伴い諸症状が改善に向かうといった考え方をします。
当サロンにおきましては、全身状態の向上に伴い諸症状が改善していくという、東洋医学的な考え方に基づく施術プランをご提案しております。
この観点から四十肩・五十肩を考えると、肩そのものの金属疲労などの要因もありますが、全身状態の低下→筋肉のバランス不良→そのしわ寄せが患部に集中する、といった発症機転で考えると、更年期障害の発症機転と同一なので、病名は異なりますが、施術プランも同じような方向性になります。
まとめ:東洋医学と西洋医学の違いについて