症状改善コースの流れと一緒にお読みください。
変形性股関節症の症例（60代 女性）
問診内容
動作時に、右股関節が痛くなり来所。
鑑別診断と患者さんに対する説明
右股関節だけではなく、腰や足など、右股関節周囲の緊張を取ることによって、右股関節への負担を分散することができます。
施術と経過
最初の2ヶ月は毎週。翌月は月二回の頻度で、痛みが治ったため施術一旦終了するも、良くなったことが嬉しくて、翌月山登りをしたことにより股関節痛再発。
念の為、受診を勧め。中央病院でレントゲンを撮っていただく。
結果は、骨嚢腫と診断され、後日、変形性股関節症と再診断。今後、手術の可能性もあるとのこと。
※年齢が高くなると手術のリスクが高くなるので、担当医の判断で、この段階で手術を勧められるケースもあります。
鑑別診断と患者さんに対する説明
これ以上、痛めると手術するリスクが出てくるし、手術しても100％良くなるわけではありません。
年齢も年齢だし、家で普通に生活できるレベルさえ維持できれば困らないので、今後、山登りなどは控えるように忠告しました。
施術と経過
二週間に一回のペースで施術再開。
3回の加療にて、痛みが取れて、先回の施術終了時の状態まで復元して施術終了。
考察
本症例は、今後、日常生活を取るか、山登りを取るかの二択で、これ以上悪化してしまうと、手術しか選択肢がなくなってしまう状況です。
幸い、この方は、施術終了後も手術するに至っておらず、その後も、普通に日常生活を営めています。
しかし、関節が完全に傷んだ状態だと、手術以外の選択肢はありません。
また、股関節の手術をしても、完全に痛みが取れないケースも多いので、未然に防ぐ意味でも、このような形で対処されることをお勧めします。