完全予約制・鍼灸マッサージ

カンキョウドウ

 

足首、膝、股関節痛

症状改善コースの流れと一緒にお読みください。

足首のズレと、膝関節・股関節痛(50代 男性)

問診

風邪をひいた後、大きな咳をしたのが原因で、その後も喉の痛みが取れないため相談。
医療機関での所見は、MRIやレントゲンに異常はなく、血液検査で中性脂肪が高いと言われただけ。
運動のため、久しぶりにランニングをしようと思ったが、左膝や左股関節に痛みが出て走れない。(普通に歩く分には支障ない)
3歳の頃、高所から飛び降りて、左足関節捻挫。その時、足関節の軟骨が潰れたらしく、今も季節の変わり目にたまに痛む。

鑑別診断

足に関しては、通常歩行異常なしで、レントゲンで異常なしの可能性が高い。
医療機関の所見より、足を治しながらランニングし心肺機能を上げていくことによって、喉の痛みが改善する可能性もあるし、今後の成人病予防にもつながる。

患者さんに対する説明

足首の潰れた軟骨は治らないが、足首の位置を正常に戻し、筋肉で補強していくことによって、膝や股関節の痛みなく走れるようになります。
また、このことによって、心肺機能の増加により、咳によって損傷した部分に対する負担軽減と、成人病の予防効果が見込まれます。

施術

軟部組織を緩めるため鍼通電(パルス)を行い、足首を正常な位置に戻す

ランニングコースが、3.6kmあるそうなので、いきなり3.6km走らずに、4分の1に分割して、走る→歩く→走る→歩く(クールダウン)することを提案。その時、膝・股関節などに痛みが出た箇所を教えてくれという

足首の調整と痛みが出た箇所に鍼通電(パルス)、この時の下肢筋力バランスの状態より、ランニングフォームの修正を指導。
痛みの改善に応じて、歩く距離を減らして走る距離を増やしていくよう提案

結果

このプログラムを、週一回行い、三ヶ月で3.6kmフルに走っても足の痛みがなくなる。

考察

長期間軟部組織が固まっている場合や筋肉疲労の早期回復などには、マッサージや通常の鍼治療より、鍼通電(パルス)の方が、即効性と効果が断然高いです。
アスリートや体が頑強な方向けの処方になります。
*鍼通電(パルス)について
痛んだ関節・靭帯・筋肉の修復と、アスリートの迅速な筋疲労回復に対して、絶大な効果があり、鍼灸マッサージの業務において、運動器系最強の治療法と言えます。
デメリットとして、効果が強い分、局所が急激に緩んでしまうことによって、馴染むまでの間は、逆に違和感が強くなってしまうことが挙げられます。

後日感想(聞き取り代筆)

経緯は、大きな咳をしたせいか、風邪が治った後も喉の痛みが取れず、最初は、呼吸器内科に受診しました。
レントゲン・MRIも異常ないがリンパに少し腫れがあり、スパイロメーターより咳喘息の疑いがあるといわれ、ステロイド吸引を勧められましたが断りました。
その後、漢方内科にも受診しましたが、血液・尿・心電図の所見は異常なく、少し中性脂肪が高めといわれ、医師から食事療法と漢方を出されて三週間続けましたが、継続する意味を見出せず、鍼灸ならばどうかと思い(当サロンに)相談してみました。
すると、いままでの所見を総合すると、咳の時に気管に傷がつき治り切らないのが原因みたいだから、成人病対策も含めて、ランニングができるようになって心肺機能が高まれば、全て解決するのではないかと提案されました。
最初は、鍼灸で喉の痛みを取ってくれることを期待していましたが、それならばと、足の治療をお願いしました。
ランニングは、20歳前に部活で走った以来でしたが、治療が進むにつれて、痛みなく走れるようになってきて、肺活量が上がってきたためか、喉の痛み自体も、次第に気にならなくなってきました。
中性脂肪の数値に関しては、その後、病院へ行っていないのでわかりませんが、以前と同じように食べても、代謝が良くなってきたのか、あまり太らなくなってきたような気がしています。

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