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肩痛(Shoulder Pain)


 

【ひとことで言うと】肩だけが原因ではないケースも多い。

肩は身体の中で最も可動域が広く、それゆえに最も不安定な関節です。肩の痛みは、単なる使いすぎ(オーバーワーク)だけでなく、周辺にある骨格との連携がうまくいかずに引き起こされることが多々あります。当院ではその要因を3つに分類し、根本的な原因を見極めます。


1. 局所的過負荷(物理的ダメージ):

状態: 重いものを持った際などの直接的な負荷

メカニズム: 特定の動作によって、肩のインナーマッスル(回旋筋腱板など)が耐えられる限界を超えてしまった状態です。「昨日今日」の無理だけでなく、日頃の疲労で組織が脆くなっているところに、重い荷物の持ち上げや急な挙上動作が加わることで、微細な損傷や炎症が発生します。いわゆる「使いすぎ」であり、負担がかかった箇所を特定しやすいのが特徴です。


2. 局所関節要因(関節内部のトラブル):

状態: 肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)など

メカニズム: 明確なきっかけがなくても、加齢や血流不足によって関節内の滑りが悪くなり、関節を包む膜(関節包)や、その周囲の組織に変性や癒着(組織がくっついてしまうこと)が起こる状態です。動かせる範囲が極端に狭まる「拘縮(こうしゅく)」が起き、夜中にズキズキ痛む「夜間痛」を伴うこともあります。


3. 周辺連鎖要因(構造的ボトルネック):

状態: 頚椎・胸椎・鎖骨・肩甲骨などの周辺からの負荷

メカニズム: 肩そのものには直接の異常がなく、肩を支え、連動して動くはずの周辺関節の可動制限のために、肩関節が身代わりとなって壊れていく状態です。

肩甲骨・鎖骨の固着:

肩を上げる際、本来は肩甲骨や鎖骨も連動して動くべきですが、ここが固まっていると、肩関節だけで全ての動きを賄わなければならなくなり、過剰労働に陥ります。

頚椎・胸椎の歪み:

土台となる背骨(胸椎)が丸まっていたり、首(頚椎)の神経の通り道が狭くなっていたりすると、肩への運動指令が円滑に行われなくなり、正常な連動ができなくなります。


【観響道からの視点】当院のアプローチ:現場の悲鳴を止め、役割を分担させる:

当院では、肩の痛みを「現場(肩関節)の悲鳴」と捉えます。悲鳴を止めるためには、痛む現場だけを治療するのではなく、動かなくなっている周辺組織を動かし、正しく役割を分担させる「身体のリマスタリング」が必要不可欠です。

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