
筋肉が常に緊張状態であると、神経が圧迫されれば痛みや違和感を感じ、血管が圧迫されると虚血により患部の栄養不足と疲労物質の蓄積により、重だるさを伴ういわゆる“凝った”状態となります。これが腰に起きている状態が、一般的に認識されている腰痛の本質的な原因です。
腰痛を引き起こす主な3つの原因
原因1.瞬間的な外力による腰骨の破損
腰を骨折したなどの明確な要因だけではなく、腰椎すべり症など学生時代のスポーツ障害で腰を痛めたことなどをきっかけに、スポーツを既にやめた成人になっても、慢性的に腰が痛むケースがあります。
原因2.姿勢不良(慢性的な内力による腰への負荷)
姿勢不良を支えるために、特定の筋肉に常時過度の負担がかかってしまい腰痛が慢性化していきます。
これは、腰そのものというより立位バランスの要因が大きく、東洋医学系のはり灸施術の場合は、患部の腰だけでなく足の経穴もセットで行う傾向にあります。
原因3.精神的なストレス
交感神経にスイッチが入ると反射的に筋肉が緊張します。精神的なストレスがあると、交感神経に常時スイッチが入った状態になるため、骨や筋肉に異常がない場合でも腰痛に生じる原因となります。
複合的な原因
立っている状態より、座っている状態の方が腰への荷重が多くかかります。
複合的な要因として、長時間のテスクワークによるストレスなども要因に含まれます。このように腰痛のパターンに関しては無数にあるため、正確に鑑別できるかどうかが、腰痛治療のカギを握ると言えます。
腰痛を治療する際、整形外科・接骨院・整体のどこに行くべき?
重い症状が続くときは、ひとまず整形外科(医療機関)へ
急激な外力だけではなく、慢性的な内力によっても腰骨が破損するケースがあります。
腰骨が破損すると、腰痛だけではなく足への痺れ・感覚異常などを生じますので、その場合は、医療機関でレントゲンやM R Iなどをとって、損傷具合を確認することが必要です。
スポーツ障害系は接骨院・整骨院へ
学生時代の部活などスポーツ障害が原因の腰痛は、下手をすると一生引きずる可能性があるので、軽微な時点で学生時代スポーツの経験のある先生にかかることをお勧めします。
また、成人になってからも、ゴルフなどのスポーツで腰を痛める例も多いので、重症化する前に、接骨院でメンテナンスをした方が先々良いと思われます。
慢性腰痛は整体(自費治療)へ
腰痛の要因は、星の数ほどあり、実は、患部の腰だけを施術しても良くならないケースが多いです。
その場合は、全身的な調整を行うことによって患部の負担を減らす整体も選択肢の一つになると思われます。
3つ以上の院で治療を受けたけど腰痛が治らない方は…
鍼は直接腰の神経に当てることが可能であるということと、骨と骨の隙間の軟部組織に対しても作用されることが可能なため、手術をするレベル未満の腰骨の状態であれば、鍼灸を併用した施術が圧倒的に有利ではないかと個人的に思っています。
観響道の腰痛へのアプローチ方法
1.一旦医療機関にかかるべきレベルの腰痛かどうかの鑑別を行います。
患者様の中で、「どうせ整形外科に行っても治らない」と最初から受診されないケースも多いですが、状況によってはレントゲン所見が必要な場合などもありますので、一旦医療機関に受診した方がいいのか、受診するまでもないのかの鑑別を行います。
2.全身的な筋肉の緊張をリセットする施術を行います。
患部以外の、腰痛の誘因になる全身の筋肉の緊張も、はり灸・マッサージ・整体・ストレッチなどの各種手法を使い分けてしらみつぶしに施術していきます。
少し回数はいただきますが、このことにより再発率が低下するため、長期的に考えると一番コスパが良い方法になるかと思います。
3.再発防止のセルフメンテナンスもセットでご案内します
姿勢不良の根本原因は、普段の身体の使い方のクセであり、施術で全てリセットできたとしても、身体の使い方のクセが直らない限りまた再発します。
1.2のプロセスにおいて、患者様が腰痛を発症するまでの歴史を体感していただきながら、その人にあったオーダーメイドのセルフメンテナンス指導を行います。
